書評「お金が貯まるのはどっち?」銀行の活用方法を知ろう。

マネーハック
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「お金が貯まるのはどっち?」というタイトルのとおり、二者択一の質問「〜をするなら、AかBかどっち?」という25問の質問に対して詳しく解説していく、というのが本書の構成です。

しかし、読みすすめてみると、「~のはどっち?」よりも、銀行の表も裏も知り尽くしたメガバンク出身の著者ならではの、銀行の有効な活用方法に関する説明がメインとなっています。

ということでこの書評でも、銀行をどう使っていくべきかの観点で、本書のレビューを進めていきましょう。

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銀行ってどんなところ?

非常に基本的なことですが、銀行ってどんなところなのか、改めて考えてみます。

個人にとって銀行とはお金を預けるところ、という認識のはずですよね。

会社やバイト先から給料としてのお金が自分の銀行口座に振り込まれ、その残高に対して利子がつき、安全にお金を預かってくれるのが銀行です。

また、必要になった時には、通帳やキャッシュカードで、お金を引き出すことができますね。

小さいときからお年玉やお小遣いを貯金/預金している人も多いのではないでしょうか。
これをいわゆる預金業務といいます。

一方で、銀行にとっては、お金をたくさん預金してもらっても、全然儲けにならないどころか、預金に対する利息を利用者に払ったらマイナスになってしまいます。

実はここがポイント。

銀行は預金業務で集めたお金を、必要な人に貸し出して、その貸したお金の利子で利益を出しているのです。
銀行の利益の源泉は、この貸付業務で徴収する利子なんですね。

ということで、銀行にとっては、たくさんの人にお金を貸し付けて、利子で稼ぎたいと思っているわけです。

一方、我々個人からみても、自宅の購入(マンションを買ったり一戸建てを建てたり)や、マイカーを購入するために、銀行から借りることがありますね。

そんなときは、多くのお金をできるだけ低い金利で借りたいと思うはず。

いま借りたいと思っていなくても、結婚したり子供が生まれたり、家族構成や生活パターンが変わることで、いま持っている預金以上のお金が必要になることがきっとあります。

そんな将来を見越して、借りたい銀行に毎月コツコツと預金しておくこと、と著者は教えてくれます。

自分にとって使いやすく、長い付き合いのできる銀行を見つけて、給与天引きなどで、毎月着々と預金をすることが大事なのだとか。

単なる預金額の大小だけでなく、毎月コツコツと貯められる(払っていける)ということが、銀行から見たときのその人個人の信用につながり、いざというとき、役に立ちます。

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どの銀行を使えばいい?

では、我々はどんな銀行を使えばいいのでしょうか。

メガバンク(都市銀行と呼ぶことも多いですが)がいいのか、地元密着の信用金庫がいいのか。

答えは本書の冒頭に出てくるのですが、メガバンクより地元の信用金庫にすべき、とのことです。

メガバンクは大企業の会社員や公務員には優しいですが、それ以外の、例えば中小企業の会社員やフリーランス、個人商店の社長には厳しいのだそう。

確かに大都市には多く店舗を構えていて、企業やそこそこのお金持ちを大口の顧客として大切にしていて、個人はあまり相手にしてくれないという印象のメガバンクに比べて、地元の信用金庫は地場の小さな商店店主や個人事業にも大切に扱ってくれるという印象がありますね。

信用金庫は、メガバンクが付き合わないような個人も大事なお客様として対応してくれそうです。

例えば1000万円の預金を持っていても、メガバンクであればその程度の資産家はたくさんいて、その他大勢の対応しかしてくれないのに対して、信用金庫であれば1000万円の預金があれば、大口な優良顧客として扱ってくれるはず、とのこと。

ということで、地元の信用金庫に毎月コツコツと預金を重ねて、堅実で真面目な人、融資してもきちんと返済してくれそう、そんな信用を積み重ねることが大切だ、と著者は言います。

ガバンクより信用金庫を有効活用すべきなのだそうです。

もちろん、メガバンクにも便利なところはたくさんあります。

例えばインターネット対応、スマホアプリへの対応などサービス拡充には力を入れており、便利に使うことができますし、ATMも全国にたくさんあり、提携しているコンビニATMも含めるとお金を下ろせなくて困ることはあまりないかもしれません。

信用金庫にはそこまでの多様なサービスは期待できないところがあるのは事実です。

しかし、信用金庫には、地元密着のきめ細かいサポートがあります。顔の見える営業対応というのは、融資を受けるときには大切なことです。

使い分けの基本的な考え方をまとめると、メインバンクにすべきなのは信用金庫であるべき!

信用金庫を給与振込のメイン口座とします。
もちろん光熱費やクレジットカードの引き落とし口座としても使うことになります。
総合口座として設定しておき、毎月定額の積立預金としても使うのがベストとのこと。

一方、メガバンクの口座は緊急用として。
急遽、出先で現金が必要になったときなどを想定して、5-10万程度入れておいて、いざというときのために引き出せるようにしておきます。
ただし、このメガバンクの口座は、あくまで緊急用です。
足りなくなったら適宜補充はしますが、普段使う口座ではありません。

著者はメガバンク(三井住友銀行)出身であり、現在は不動産投資家であるとのことで、お金を貸す側と借りる側のどちらの目線も持っており、説明内容には説得力があります。

ただ、本書の中での銀行の選択肢としては、メガバンク(ゆうちょ銀行含む)または信用金庫の比較しかないのが、ちょっと物足りないですね。
今はネット銀行や地方銀行も様々なサービスを提供しており、それらも含めた使い分けがあるといいな、と思います。

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銀行とどうつきあっていくべき?

将来借りるのを前提として、コツコツ預金していく、というのはいいとして、具体的に銀行とどのように付き合っていけばいいのでしょうか。

本書の中で、銀行が付き合いたくない7つのタイプをあげているのですが、その中でも共通してるのは、だらしない人はNGということ。

例えば「乱暴な字を書く人」
延滞する人に共通しているのが字を乱暴に書く人なのだとか。
下手でも丁寧に書いているならいいのですが、心の乱れが文字にも現れる、ということでしょうか。
お金の取り扱いも雑になって期日にきちんと返済しないことにもつながるようです。

また「申請書類に空欄が多い人」
銀行に提出しなければならない書類をきちんと埋めずに空欄のままにして提出する、ということですね。
自分の現在の負債とか、あまり言いたくないことも多いですが、それをきちんと申告しないと、借金があっても隠すのでは?と思われ、とにかく評判が悪いようです。

それと、銀行マンは総じて高学歴な人が多いため、自分より頭のいい人は嫌う傾向にあるようです。
知ったかぶりで専門用語を使ったり、上から目線の高飛車な態度は改めなければなりません。

最近は、ほとんどのメガバンクでカードローンを扱っています。

銀行というブランドイメージから、安全そうなイメージがありますが、あくまでカードローン。

絶対手を出してはいけません。

前半にも書きましたが、銀行の利益の源泉は貸付金に対する利子であり、カードローンやリボ払いで多くの利息を稼ぎたいだけなのです。

ちなみにカードローンは銀行と消費者金融のどちらがいいのでしょうか。

金利は銀行のほうが低め。
審査は銀行のほうが厳しく時間もかかる。
イメージは当然銀行のほうがいい。ブランドイメージ。
でも実際は、借金には変わりないし、高金利なのは、どちらも同じ。絶対使ってはいけません。

銀行から、「特別金利キャンペーンの定期預金」などのお誘いを受けることもあります。

確かに通常よりは少し金利がいいこともあります。

しかし、その後、銀行からは投資信託や保険などの営業を受けることは覚悟しておいたほうがいいです。

何度も言っていますが、定期預金をたくさん集めても、銀行にとっては顧客に金利を払わなければならず、得にはなりません。

これは、お金を持っている顧客を集めるためのキャンペーンであり、他の商品を使って、手数料収入を得ようとする戦略なのです。

そこを意識したうえで付き合っていきましょう。

とはいえ銀行にはどんどん相談するべき、と本書では締めくくっています。

銀行には様々な民間企業や公的機関とのネットワークがあり、銀行マンは金融に関する豊富な知識があります。

こちらが真剣に相談すれば、彼ら銀行マンも真摯に対応してくれるはずですし、将来の銀行との絆を太くすることにもつながります。

特に著者のような、不動産投資のための借り入れを必要としている人には、重要なメッセージですね。

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