アラフィフおやじも泣ける漫画、BLUE GIANT(ブルージャイアント)

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最近読んだ漫画のなかで、感動して何度も泣けたのが、音楽のJAZZをテーマにしたBLUE GIANT(ブルージャイアント)です。

『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、石塚真一による日本の漫画。ジャズを題材とした作品で、『ビッグコミック』(小学館)にて2013年10号から2016年17号まで連載された。

Wikipediaより引用

主人公の宮本大が中学の終わりにJAZZに魅せられ、テナーサックスを手に入れ、成長していく物語です。

10代後半の熱い青春をJAZZ音楽にかける主人公を丁寧に描いていて、青春ものとして王道なストーリーではありますが、それだけに泣けます。

私のようなアラフィフのおじさんからすると、主人公は息子の世代ですが、このブルージャイアントに出てくる父親のように広い心で見守ってあげたい、温かい気持ちになります。

単行本としては10巻まで刊行されていて、物語は完結しており、私も最近読了しました。

そこで、このBLUE GIANTのあらすじと感動ポイントを解説します。

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あらすじ

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まずは簡単なあらすじをご紹介します。

  • 主人公の宮本大が中学の終わりにJAZZに魅せられ、高1になり兄から高価なテナーサックスを買ってもらったのを期に独学でサックスを学び練習を始める。練習場所は常に近所の川原。
  • サックスにかける情熱と練習量は、尋常ではない。
    高校三年間、毎日、河原で練習を続けぐんぐん上達。高3最後の文化祭で、大歓声を受ける。
  • 「ブルージャイアント」とは、あまりに高温なため、赤を通り越して青く光る巨星のこと。
    この漫画のなかでは、世界一輝くジャズプレイヤーのことを言う。主人公の宮本大がブルージャイアントになるべく奮闘する物語。
  • 漫画では、仙台での高校時代3年間と、卒業後プロを目指して状況し東京でジャズプレイヤーを目指して奮闘する2年間が描かれている。
  • 高校生の荒削りな演奏を耳にして、ダイヤの原石と信じ、レッスン料も取らずに、師匠からみっちり特訓を受ける。
  • 高校を卒業し東京に上京するという大に、「ずっとずっとジャズを好きでいろよ」と心で願う師匠。
  • 東京に出てきて、すさまじい才能の持ち主、同じ年のピアニスト沢辺雪祈と出会う。また、同郷の友達である玉田俊二をドラマーとして巻き込み、3人のバンドJASS(ジャス)を結成。
  • 初めてのライブの観客はたった4人だったが徐々に客は増えていき、最終的には東京最大のジャズクラブSoBlueから演奏の誘いがかかり、いよいよライブを開催することとなり…。
SoBlueとは…
敏腕プロデューサー平さんが働いている、東京最大のジャズ・ライブ・クラブ。
おそらく東京のBLUE NOTE TOKYO(ブルーノート東京)をモチーフにしていると思われます。
N.Y.の「Blue Note」を本店に持つジャズ・クラブとして、1988年11月東京南青山に、ブルーノート東京はオープン。それ以来、世界のトップミュージシャンによって、日本の音楽シーンを彩り続けています。
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感動ポイント

冒頭にも書いたように、こんなおっさんでも、何度か涙を流してしまいました。

みんないい人たちばかり

主人公宮本大は、ジャズやサックスにかける情熱が尋常ではなく熱い男。

そんな彼を取り巻く人々が、彼の人がらや情熱に感化されるのか、みんないい人なんです。それがまず泣けます。

主人公の父

高校を卒業したあとは、進学や就職でなく、ジャズプレイヤーを目指したいと父に告げるシーン。

問い詰めたり説得することもなく、一言、「頑張れ」、とあたたかく見守ってくれるだけです。

私にもふたりの娘がいてひとりはもう成人してますが、それでもいろいろ気になるし心配もします。

いくら大学で勉強することが見つからないと言われても、じゃ「高卒で頑張れ」とはなかなか言えないです。

それだけに、この父の潔さはカッコいい。
息子を100%信じてるんですね。カッコ良すぎる!

主人公の兄(宮本 雅之)

主人公は兄と妹がいる三人兄妹。

家族のために高校卒業すぐに工場で働く兄は、大がサックスをやりたいという言葉を聞いてすぐに、50万以上もする高額なサックスを3年ローンで購入してくれました。

これから楽器を始めようというときに、飽きてやめるかもしれないし、普通ならもう少し安い楽器で練習して、という発想になるように思いますが、この兄は違うんです。

弟の熱い想いがホンモノだ、と確信したのでしょうね。
もちろんプロになるかどうかまでは考えてなかったでしょうが、恐らく初めて語った弟の熱いたぎりに少しでも応えてあげたかったのかな、と思います。

兄も熱いぜ。

師匠(由井)

主人公の出身地である仙台で、音楽教室を開き、ピアノやトランペット、サックスなどを地元で教えている、もとミュージシャン。

学生時代には、自身もサックスプレイヤーでジャズを演奏していたようですが、いまは、宮本大のプレイに魅せられ、若い彼を巨星(BLUE GIANT)に育てるために、レッスン料はとらず空いている時間はいつでもスタジオに来て練習しろ、といってくれています。

口も態度も良くないけれど、大の才能に感動し、彼が大成することを信じて、全てを賭けて教え込んでいるのが、温かい気持ちになります。

黒木先生

音楽は人間にとって絶対必要なもので人生を豊かにしてくれる、と言っていた高校時代の音楽の先生。

大がサックスを弾きはじめた、と知って、初心者の大に運指表をくれたり、毎日毎日ずっと弾いていれば絶対うまくなる、最初から応援してくれていたのが、黒木先生です。

高校3年の文化祭で、大がステージでサックスを披露するときに、先生はピアノで一緒にセッションしてくれました。

音楽の先生だけに、JAZZにも理解が深く、校歌をJAZZ風にアレンジして一緒にセッションをし、観客の全校生徒から大喝采を浴びるほどに盛り上げていました。

親、兄弟だけでなく、先生からも信頼され信じられているほどの才能の持ち主だったんですね。

 

その他、東京に出てきてからは、JAZZ BARを経営するあきこさんから、練習場所としてお店を貸してくれて見守っていたり、いい人をあげると枚挙にいとまがないくらいです。

沢辺雪祈の圧倒的な存在感と飛躍

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主人公は上京してきて、同じ年であるピアニストの沢辺雪祈(さわべゆきのり)と出会うのですが、第一印象から強烈でした。

ステージで左手だけで旋律を奏でているのに、その圧倒的な存在感に引き込まれます。

その沢辺は、宮本大の親指にできている「サックスだこ」を見ただけで、一緒のバンドメンバーになれ、と勧誘してくるような直感派。
ただ、ピアノ教室をやっていた母親から、幼少期より徹底的にピアノの基礎を叩き込まれている技工派でもあり、演奏に関しては非の打ち所のないミュージシャンです。

その後、大の同郷の友達でもある玉田俊二をドラマーとして巻き込み、3人のバンドJASS(ジャス)を結成することになります。

東京最大のジャズクラブSoBlueのプロデューサーである平さんは、沢辺の依頼で、JASSの演奏を見聞きしたのですが、きついダメ出しを。

特に、誰よりもテクニックがあり、自分のピアノ全てに自信を持っていた沢辺雪祈に対して、ピアノ演奏はもちろん、沢辺雪祈の態度や人間性にまで、平さんはダメ出しをするのです。

しかし、それでめげることもなく、沢辺雪祈はそれをバネにさらに成長し飛躍していきます。

プロデューサーの平さんは、その雪祈の成長を認め、海外有名ミュージシャンのライブへのヘルプ要員として、雪祈に依頼し、雪祈はその演奏をきっちりに成功にみちびくことができました。
平さんと沢辺雪祈が、お互いに認めあった瞬間です。

わたし
わたし

主人公だけでなく、脇を固める登場人物の成長もきっちり描ききっているところが、この漫画の素晴らしい感動ポイントだと思うのです。

また、小さい頃、母親のピアノ教室で、一緒に習っていた女の子(アオイちゃん)がある日、夜逃げのようにやめていったことがありました。

母はそんなアオイちゃんとの別れ際に、「ピアノはずっと続けてね」、と声をかけ、また雪祈もそうであってほしいとずっと願っていました。

ある日、JASSのライブにそのアオイちゃんが観客として現れ、舞台から雪祈はアオイちゃんに気づき、演奏後にあいさつにきてくれたアオイちゃんは「今もピアノ続けているよ」と、言ってくれたのです。

わたし
わたし

素晴らしいプロの演奏でお客さんを喜ばせることも大事だけれど、何より、演奏する自分が幸せになれるのが音楽なのだ、と、雪祈とアオイちゃんのエピソードを読んで感じました。

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JASSの突然の解散と三人の葛藤

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物語の終盤、不慮の事故により、JASSは解散せざるをえなくなります。

お互いの才能や努力を認め合いながらも、今まで叱咤激励し、JASSの演奏力を高め観客を感動させることをいつも考えていた3人だったのに、これは切ない。

しかし、ここで止まってはいけないのです。

自分なりのドラムの限界を知った玉田はここで去っていき、雪祈はいつかまた一緒にやろうと告げて、3人はそれぞれ別々に歩みを始めます。

大は最後に仙台にいる師匠に挨拶にいき、海外でいちから修行をやり直すことを告げます。
そして、どの国にいくかは明かされないままエンディングとなります。

ハッピーエンドな終わり方ではなく、これからのストーリー展開に期待をもたせてのエンディングでした。

わたし
わたし

実際の我々の人生も、山あり谷あり、紆余曲折を経て、生きている人がほとんどです。
そんなリアリティは、私のようなおっさんだからこそ、感じるものがあるのだと思いました。

この物語の続編とも言える、BLUE GIANT SUPREMEが、第7巻まで刊行されています。
海外編でありこちらも読み応えがあります。

感想は、また別な記事でご紹介しますね。

  1. クボタヒロシ より:

    このお話ほんとうにいいですよね

    涙がとまらくなりました。

    胸が熱くなって

    • Otona-off より:

      コメントありがとうございます!

      ほんと、そうですよねー。
      私も何度か涙ぐみながら読みました。
      続編のBLUE GIANT SUPREME も面白いですよ。

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