書評「あぶない家計簿」年収800万以上なのに家計破綻!

マネーハック
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上場企業で中間管理職のサラリーマンをやっている破産オヤジです。

「年収800万以上はなぜ破綻する?」という帯にひかれて購入しました。

本書は、ファイナンシャルプランナーとして書籍を何冊も執筆されている横山光昭さんの新刊です。

著者が長年に渡って、家計相談をしている中で、日本の平均より高い年収の家庭(800-1000万円)でも預貯金はほとんどなく、家計が火の車になっている家庭が多いということで、この書籍を執筆されたんだそう。

すでに家計が破綻してしまった我が家。

私の借金は、無謀なFX取引がメインでしたが、他の家庭はどうなのか興味深いところですし、これから家計を切り詰めなければならず、そのためのヒントをもらうつもりで、さっそく読み進めました。

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平均より年収が高いはずなのに家計破綻

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2018年7月厚生労働省発表の「平成29年版(2017年版)国民生活基礎調査の概況」によると、日本の世帯年収の平均は560万円とのこと。

そんな平均年収の家庭に比べ、800-1000万円の世帯年収がある家庭を、本書では「中の上家庭」と定義しています。

普通に考えれば、日々の生活に困ることはなく、生活を楽しみ、貯蓄もできるくらいの収入はあるはずなんです。

でも実際の家計は大赤字で家計は火の車、ということも多く、赤字補填のためのキャッシングをしている人もいるとか。

平均年収に達していない年収400-500万円の家庭のほうが、むしろ貯蓄が多い場合もあるそうです。

毎月の給料や年間の収入総額(年収)で人と比べることはよくありますし、わかりやすいですね。

転職先を探すときも、年収としていくらくらいもらえそうか、を判断基準にする人も多いでしょうし。

そんな収入をベースにした収入格差」はわかりやすいし比較しやすいのですが、一方で「貯蓄格差」は外からは見えづらく、そもそも「貯蓄」のとらえ方も複雑です。

家庭によって、預貯金や株式債権、保険受け取り予定金、退職金などどこまで貯蓄ととらえるか考え方も違うことから、周りとなかなか比べることはできず、何歳までにいくらくらい貯めなければならない、といった危機感も持ちにくいのが現状です。

そのため、定年を迎える人生後半になって、老後のための資産が実はほとんどなく、もう間に合わない、ということも実際に起きているそうです。

この貯蓄格差が発生するもっとも大きな要因は、「お金の使い方」に尽きるとのこと。貯蓄ができるかどうかは、年収で決まるのではなく、入ってきたお金をどう使うか、日頃のお金に対する感覚がルーズかどうか次第のようです。

確かに私も、平均以上の収入はあるし自分で家計管理していることもあり、無計画に浪費することが多かった。。。

わたし
わたし

好きなバンドのCDを買いに行って、別なアーティストのDVDを追加で買ったり、ライブに行ったときに、買うつもりのなかったグッズを買ったり。衝動買い?が多くなった気が…

要は、お金に対する感覚がルーズになってきていたのだ、ということですね。

本書では、20件以上のリアルな家計診断の状況をもとに、著者が相談を受けた家計を分析し、問題点や改善案を指摘し、どのように家計が好転したかを明らかにしてくれています。

非常に多くの実例が載っているので、自分の家計に似ている例がいくつも見つかるはずです。

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お金の使い方に問題のある家庭も多い

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家計に少し余裕があるせいで、逆に、お金の使い方が雑にルーズになっているのが、本書で出てくる家庭ですが、中には、「そんなんでいいのかなぁ」って首を傾げたくなるような家庭も出てきます。
自分のことは棚に上げて。

多趣味な夫

ゴルフ、釣り、山歩きなどのアウトドアな趣味だけでなく、マイカーにもこだわりがあり、そのローンやガソリン代、保険代といった維持費もかなりかかっていて、総額月に16万円にもなるのだとか。

年収2000万円くらいあれば問題ないでしょうが、このご主人は公務員。そんな中の上家庭で夫の小遣いが16万円というのはさすがに多いですよね。

この家庭は結局、家計を見直したものの、夫の小遣いは少しだけ減らして、それでも10万円はその後も使っているのだそう。

家計の何をセーブして、何に重点的に使うかは、家族が納得すれば自由なわけですが、小遣いは食費の次に節約できる費目なのではないかな、と個人的には思います。

共働きの3人家族

また、共働きで忙しく、食事は、外食、デリバリー、弁当、惣菜中心で、月13万円も食費がかかっている3人家族。

一人娘の教育費には月9万円かけて、教科ごとに別々の家庭教師に来てもらっているのだとか。

また、家族の洋服は2,3年に1度、プロに見立ててもらっていてそれに約50万円

月々の洋服代はほとんどかからないにしても、ちょっとかかりすぎのような気も。

2年半で50万円とすると、月々にすると1.6万円強となり、家族3人でそれはちょっと多めな気もします。

我が家は4人家族ですが、洋服代は月1万円くらいです(まあ、これも人それぞれですが)。

この家族は、共働きでもあるため、時間をお金で買う方針なんだとか。

もちろん、人生にも限りはあるし、時間もお金も同じ大事な資産だ、という考えは正しいのですが、一方で、お金がないと、限りある人生を生き抜くことができないというのも事実です。

最低限のお金を蓄えるために、なにかをセーブ(節約)することは必要ですね。

この家庭も例にもれず、食費、教育費などを見直していました。

リボ払いを使うサラリーマン

独身のサラリーマンの例も出てきました。

彼には貯蓄が450万円もあり、毎月12万円も先取り預金しているとのこと。

しかし、洋服や交際費、娯楽費をクレジットカードで支払い、それを一括払いではなく、リボ払いにしているそうです。

本人は、毎月一定の引き落としだから管理しやすく便利と思っていたそうですが、リボ払いは、金利が大きく、なかなか元金が減らないことを知らないんですね。

実際、金利だけで15%もかかっており、ほとんど残高が減っておらず、せっかく毎月、定期預金をしているのに、その何倍もの金利負担があり、貯蓄の意味がまったくないのです。

この人は、一旦、クレジットカードの残債を貯蓄を取り崩して一括で精算したうえで、健全な使い方に改めたそうです。

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そこそこ世帯年収があるのになぜ破綻するのか?

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本書によると、世帯年収800-1000万円の家庭は、大企業の社員や公務員など比較的安定している職業の方が多く、あまり危機感をもっていないケースも多く見られるようです。

焦らなくても安定的に、ある程度の収入を得られていることが「今も将来も大丈夫、問題ないはず」という安心感になっているんですね。

でも実際は、住宅ローンや教育費がかさんでいるし、生活費にもちょっとずつムダが発生しています。

毎月、想定以上に多くのお金がかかり、貯蓄まで回すことができず、それでも、退職金でなんとかなるだろう、と安心している人も多いとのこと。

将来もらう予定の退職金に、住宅ローン完済、老後資金、教育費用、といくつもの役割を期待してしまっているのです。

しかし、実際は、退職金が無事に出たとしても、住宅ローンを完済するだけで精一杯、老後資金が足りなくなり、行き詰まってしまうことも少なくありません。

このような家計破綻寸前の「中の上家庭」の共通点を、一言でいうと「気の緩み」に集約されるとのこと。

食費や教育費などを切り詰めて生活するというような逼迫感がないため、逆に気が緩んでしまっているんですね。

「中の上家庭」の特徴を要約してみると、

  • 「中の上家庭」は、家計簿をつけず家計の把握ができていない、あるいは家計簿をつけているだけで満足しているだけ。
    何にいくら使っているかわからなくても普通に暮らしていけるから。
  • 「中の上家庭」は、決して無駄遣いしているとは思っていない。大量購入やまとめ買いして、節約したつもりになっている。しかし食材を余らせて捨ててしまったり、必要以上に消費してしまったり、逆に余計な消費になってしまっている。
    いわゆる安物買いの銭失いの状態。
  • 「中の上家庭」は、ちょっといいもの、ちょっと贅沢、環境に配慮している、などいわゆる意識高い系のことが多い
  • 「中の上家庭」は、周りの目を気にしたり見栄を張りがち。みんなと同じだから、とか、子供のため、という言葉で自分を納得させようとする。

実際、私も、年収1000万円ほどあるのですが、驚くことにほとんど貯蓄がない!
それどころか借金まみれです。

子ども二人はまだ大学生と中学生で、教育費や学費はそこそこかかっていて、また生活費もそれなりに大きいため、貯蓄に回せないのが現状です。

また、今までは、そんなに切り詰めた生活をしなくても、なんとか普通に暮らしていけていました。何にいくら使っているかわからなくても。

でも、近い将来、老後資金が足りなくなり、途方に暮れている自分と妻の光景が目に浮かび、ぞっとしています。

結局、「中の上家庭」がお金が貯まらない理由というのは、そこそこ収入があり自分の好きなようにお金を使っても極端に困ることがない

だから、生活水準を落とすことができず、あるだけ使ってしまうという暮らし方になっているのです。

そして「これまでなんとかなってきた」し「今もなんとかなっている」ので、これからも大丈夫なはず、という、ある意味楽天的にとらえている人が多いのかもしれませんが、その考え方が貯蓄の最大の弊害になるのです。

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じゃあどうすればいいの?

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本書のなかで、著者は各家庭の状況を把握したうえで的確に助言や指摘をすることで、家計を改善していましたが、我が家でも参考になりそうな対策や考え方をあげてみます。

お金に対する意識を変える

まずは、根本的にお金に対する考え方、意識を変える必要があります。

何かものを買うときには必ずお金を使うことになりますが、買おうとしているものは自分や家族にとって本当に必要なものなのか、そのときに立ち止まって考えることが重要です。

ただほしいだけとか、周りの人が持っているから自分も買おう、ではないのか。
それを買わないことによって、なにか困ることがあるのか。じっくり考えることで、本当に必要なものとなくてもいいものの、見極めできるようになります。

自分で考えると、例えばスマホ(iPhone)

今まで使っていたiPhone7がちょうど2年だったので、そろそろiPhoneXSなど最新機種に買い替えたいな、と考えていました。
でも最新機種に買い換えなければならない理由は何かあるのかな、そのままで困ることはあるかな、と考えると、特にないんですよね。
最新のほうが気分もいいし2年でキリがいいし、くらいで、積極的に変更する理由はどこにもないのです。
変更することでかかるコストもバカにならないので、しばらく様子を見ることにしました。
わたし
わたし

私もお金に対する意識を変えていきます!

支出を消費、浪費、投資に分類して見える化する

家計を把握するために、家計簿をきちんとつけることも大事です

本書で出てきた家族の多くが家計簿をつけていない、もしくは、家計簿をつけているだけで、何にいくら使っているかの把握はしていませんでした。

実際、厳密に家計簿をつけなくても、日々を普通に暮らすことはできるんですよね。

しかし、支出を把握するためにも、まずは1ヶ月だけでも家計簿をつけましょう。
その際に使う費目は、著者がオススメする「消費・浪費・投資」の3つに分類する「家計三分法」が簡単です。

「消費」とは日々の食料品や日用品、水道光熱費など生活するのに必要なモノの購入や使用料などととらえてください。「浪費」は言葉の通り無駄遣いで、刹那的な使い方や衝動買い、ギャンブルなどです。「投資」はいわゆる金融商品への投資ではなく、本を読むとか何かを学ぶといった将来の自分への自己投資などを指します。貯金も投資に含みます。

「消費・浪費・投資 分類誤るとお金はたまらない」
NIKKEI STYLE 家計再生コンサルタント 横山光昭

そのうえで、1ヶ月経った段階で集計し、消費:浪費:投資=70:5:25の割合を目指そう、というものです。

細かく費目を分類して、家計簿をつけるのは大変ですが、この3つの分類だけだと、手軽にできそうですね。

スマホアプリを使ったりしても簡単にできると思います。

まずは分類して記録する。そして1ヶ月経過した段階で、集計し、比率をだしてみるつもりです。

浪費を減らそう

基本を徹底!

「家計三分法」で分類したうえで、集計できた浪費をいかに減らしていくか、これには当たり前のことですが、基本的な対応を徹底するしかありません。

例えば、

  • 外食の回数を減らす
  • ランチもお弁当を持参するなどして食費を抑える
  • エアコンの使用をできるだけ控える
  • 節水シャワーに変える
  • 洋服の購入頻度を減らす

など、誰もが思いつくことですが、家族みんなで守れることを決めて実行に移すことが大事です。

コンビニ禁止!

また、自分の生活スタイルを振り返ってあらためて思うのが、コンビニって無駄遣いしがちだな、ということ。

会社で仕事をしているとき、昼の弁当を買いにコンビニに行くことが多いのですが、弁当と飲み物以外にも、デザートのスイーツを買ったり休憩用のおやつを買ったりと、ついで買いで結構無駄遣い(浪費)しているのです。

本来なら、弁当500円と飲み物150円の650円で済むはずが、800-900円くらいになっていることもたびたびです。

お昼の空腹時にコンビニに行くことで余計なものをついつい買ってしまうんですよね。

また、コンビニは定価販売が基本なので、いつも買うような定番ドリンクはドラッグストアでまとめて購入しておいて、毎日家から持っていくことで、こまめに支出を削減することができます。

最近は妻に頼んで家からお弁当を持参するようにしているので、コンビニに行くこともほとんどなくなり、無駄なおやつを買うこともしていません。

わたし
わたし

コンビニは極力行かないことにしました!

Amazon禁止!

現代の生活に、Amazonや楽天、Yahoo!などのインターネットショッピングは欠かせないのですが、一方、買うものもないのに、暇つぶしのようにサイトを見ていることがあります。

各サイトともリコメンド機能が優秀になってきていて、おすすめの商品やお買い得商品などをこれでもか、とアピールしてきますよね。

また定期的にタイムセールなども行っていて、前から気になっていたものがちょっと安くなっていたりすると、ついつい購入したりすることもあります。

そういうのもバカになりません。

目的もないのにネットサーフィンのつもりでショッピングサイトを見て回るのはやめるべきです。

わたし
わたし

Amazonを見るのもやめたいけど…どうしても見に行ってしまう。

消費を減らそう

消費に分類されるものも極力抑えることが必要です。

それには固定費の見直しが一番効果的です。

 

生命保険は契約時から数年経っていたら、見直す必要がでてきます。

家族の年齢も変わっていますし、家族構成に増減があるかもしれず、そうなると、死亡保障を厚くすべきか、医療保障や介護保険をつけるか、などいろいろな考慮点がでてきます。

生命保険の見直しによって、毎月の掛金を大きく削減することができるかもしれません。

 

通信費も見直すことで大きく削減できる可能性があります。

いまは1人一台のスマホ所有が当たり前ですが、格安SIMに切り替えることで、家族全員の携帯電話料金が合計で1万以上減らすことができる、ということもありえます。

 

光熱費に関して言うと、電力自由化により、電力会社を切り替えて電気代を減らすことも可能です。

いろんな電力会社が参入しているので、検討の余地は十分にありますね。

ちなみに我が家も切り替えを検討したのですが、オール電化住宅は切り替えのメリットはなしとのことで、東京電力から変えることができませんでした。。。

 

マイカーを持っている家庭ではこれも大きなコストとなっているはずです。

我が家でも先日、借金のカタとして、マイカーを手放さざるをえませんでした。
でも、これにより、毎年かかっていたコストをかなり削減できたと思っています。

参考 固定費削減:マイカーだけで年間45万円も!

そのほか、住宅にかかるコストも検討の余地がありますね。

住宅ローンを支払っている場合は、借り換えすることで今のローンの金利より低くすることはできないか、調べたほうがいいですね。

 

毎月、定期的に支払っているこれらの固定費は、いままでの生活スタイルを変えることなく、削減できる額も大きくなるので、面倒くさがらず、ちゃんと調べて対応するべきです。

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まとめ

「あぶない家計簿」を読んで、自分の家庭にも当てはまる話しが多く、あっという間に読み終えました

また、自分と似た家族がいる、というだけでなく、我が家も同じように家計改善しないといずれ破綻してしまう、ということをひしひしと実感しました。

これらの書籍はただ読んで終わりにするのでなく、自分ができそうな対応策をいろいろ考えて、実践に移すことが何より大切だと感じています。

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最近は、キャッシュレス化が進み、家計の支払いも現金や銀行口座引落だけでなく、クレジットカードや各社が発行している電子マネーなど、支払い手段が多様化し、収支が見えにくくなっています

もちろん、ネットで、カード明細や電子マネーの利用履歴は、それぞれすぐ確認できますが、支出全体を横断的に見える化できるようにしておかないと、何にいくら使ったか把握できなくなってしまいます。

そのためにも、支払い手段はなんであれ、家計簿やそれに準ずるアプリなどで記録しておき、集計・分析できるようにしておきたいですね。

この「あぶない家計簿」で出てきた、中の上家庭のメタボ家計をどう改善できるか、具体的な節約ポイントを教えてくれるのが、先日読了した「1日500円の小さな習慣」です。

同じ横山さんの著作なので、興味ある方はぜひこちらもどうぞ。

 

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